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2022/10/21 17:08
デザイナーはフィンランドのVesa Timonen
フィンランドと言えば…思い浮かぶのは、ムーミン、サンタクロース、オーロラが見れるとか…。サウナ発祥の地ともいわれているそうです。サウナが流行していますが、サウナストーンにアロマ水をかけて蒸気を作る「ロウリュウ」は、“フィンランド式サウナ”でおなじみですね。それ以外には幸福度世界一の邦、スタイリッシュな家具、ノキア、イッタラ、マリメッコといった有名企業のイメージがあるのではないでしょうか?フィンランド共和国の首都は、ヘルシンキ。西はスウェーデン、北はノルウェー、東はロシア連邦、南はフィンランド湾を挟んでエストニアと隣接しています。
2010年代以降、最も多作、かつ最高のはずるデザイナーといっても過言ではないでしょう。想像力をかき立てるパズルアイディアはもちろん、シンプルでメカニカルな造形の美しさも彼の作品の特徴です。インタビューを行ったところ、メカニカルパズルで遊ぶことは、論理的思考力や手先の器用さ、そして何より「SISU」が鍛えられると彼は語っています。「SISU」とはフィンランド語で、気概、回復力、決意、意志の強さを意味する言葉です。スマートフォンだけで何でも手に入ってしまう今の世の中で、HUZZLE(はずる)が果たす役割が『SISU』であることを提示してくれています。
【Vesa Timonenインタビュー】
>HUZZLE CAST TUBEはどのように生まれたのでしょうか
何年も前に、歯車のギミックを使ったパズルをデザインしたことがあります。でも、パズルとしては複雑すぎました。その後、何度も設計を簡略化しようとしたのですが、なかなかうまくいきませんでした。そこで、歯車の代わりに魔雑を利用することを思いつきました。この工夫により、ピース数を4個~3個に減らすことができ、設計を大幅に簡略化することができました。
>デザインの参考にしたモチーフはありますか?
私のデザイン哲学は「シンプルにすること」です。なるべくシンプルでプレーンなパズルを目指しています。複雑なものはなるべく排除したいのですが、それができない場合は、少なくとも複雑なものを隠すようにします。
>秘密のストーリーやバックストーリーがあれば教えてください。
このデザインは、失敗したデザインから生き返った例です。失敗したデザインでも、捨ててしまったり、忘れてしまったりするのではなく、一時的に行き詰まったと思えばいいのです。いつか、うまくいくかもしれない。新しいものを生み出す種になるかもしれないのですから。
>また、最近気を付けていることがあれば教えてください
パズルのデザインに失敗はつきものです。(他のクリエイティブな仕事と同じですね)私のデザインの8割は失敗に終わりますが、その道のりを楽しむことを学びました。失敗した後は、一旦休んで勇気と元気を取り戻してまた挑戦します。
>パズルファンに向けてメッセージをお願いいたします。
デジタルパズルではなく、メカニカルパズルを選ぶといいと思いますよ。今はSNSや携帯アプリの誘惑に勝てない時代ですよね。メカニカルパズルで遊ぶと、論理的思考や手先の器用さ、そして何より大事なSISUが鍛えられます。
※SISUとはフィンランド語で、気概、回復力、決意、意志の強さを意味する言葉です。
詳しくはこちら👇
https://en.wikipedia.org/wiki/Sisu
インタビューは以上です。
一度はボツになったアイディアだったとは興味深いですね。『失敗を楽しむ』という言葉や、失敗の蓄積がやがて新しいものを生み出す種になりうること、かれのデザインの引き算の美学にとても共感できました。スマートフォンだけで何でも手にはいってしまう今の世の中でメカニカルパズルが果たす役割が『SISU』であることを提示してくれています。
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